加藤隆郎副院長が第30回日本睡眠学会研究奨励賞を受賞

当院加藤隆郎副院長の研究論文が、第30回日本睡眠学会研究奨励賞を受賞いたしました。この賞は、日本睡眠学会が睡眠に関する優れた研究を行った若手研究者を対象に授与する賞で、将来性のある優れた研究の原著論文を発表した筆頭著者に贈られます。

表彰式は広島で開催された日本睡眠学会第49回定期学術集会において行われ、加藤隆郎副院長は受賞後、受賞講演を行ない、これまでの研究成果や睡眠分野における今後の展望について講演しました。

受賞対象論文：Sleep Structure in Untreated Adults With ADHD : A Retrospective Study（未治療成人ADHD患者における睡眠構造の特徴）

論文掲載誌　：Journal of Attention Disorders Vol. 27(5)488-498

研究概要：本研究は、成人ADHD患者の睡眠構造を調査し、ADHD群が非ADHD群に比べて徐波睡眠（SWS）が有意に長いことを発見しました。SWS量と睡眠の質、日中の眠気には相関があり、ADHDの脳の未成熟や皮質発達の遅れが睡眠に影響を与える可能性が示唆されました。