当院の精神科について
現在日本は、高齢化社会を迎え、世界でも1番の長寿大国であり、今後精神医療も若年者だけではなく、高齢者に対する精神医療も非常に重要な医療行為の一つとなることが予想されます。
その中で、当院がある豊肥地区(竹田市・豊後大野市)は、全国でトップクラスの高齢地域であり、認知症患者様が多い地域の一つとなっております。
このため当院は、うつ病などの気分障害や統合失調症、不安障害の患者様等の精神的疾患だけではなく、認知症患者様に対しての医療や予防及び、介護者様(御家族様や介護士)へのケアを中心とした精神医療を行なっています。また、近年精神的にも、身体的にも健康を維持する上で重要視されてきている不眠症などの睡眠障害を治療する睡眠医療も行なっており、幅広い領域での精神医療を提供しています。
その中でも当院の特色としては、
① 大分県で8か所の認知症医療疾患センターのうちの一つとして指定されており、認知症の手前の段階、認知症になった後の段階の方々に対する認知症への予防や治療の取り組みを実施している点。
② 精神科病院でありながら、総合内科専門医が常駐していることにより、身体加療について総合病院と大きな遜色のない医療を提供できる点。
③ 安心して、ご療養いただけるように精神的なサポートとご要望に合わせた受入体制が整っている点。
④ 20代~90代と幅広い年齢層の患者様に対して幅広い精神的疾患に対しての治療やケアを行なっている点。
以上の4点が当院の特色として日々、精神医療を提供しております。
「病は気から」、「腸脳相関」という言葉が古来よりあるように「こころとからだ」はどちらもつながっていると考えられてきていました。このことが、医療の進歩により科学的にも証明され「こころの不調」が、生活習慣病や癌をはじめとする様々な病の根本的な原因に大きく関係していることがわかってきました。つまり、これからの精神科治療の担う役割は、「こころ」のみの治療ではなく、「こころ」+「からだ」の治療となります。
「こころ」の健康が気になっている方だけでなく、「からだ」の健康が気になっている方も当院へお気軽にご相談ください。